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内堀泰宏氏(クロスフィット)にとってのHigh Performanceとは

最終更新: 11月17日

アスリートにとってのハイパフォーマンスとは。第4回目の今回は、クロスフィットコーチ/コンペティターの内堀泰宏氏にお話しを伺いました。


内堀泰宏

Yashuhiro Uchibori

CrossFit Motomachi Bay Head Coach

CrossFit Level2 Trainer

2020 CrossFit Japan Open優勝


トレーニング、クロスフィットとの出会い

男3人兄弟の三男坊として育ち、兄たちに負けんと追っかけ、高校からラグビーを始めました。ラグビーは大学まで続け、その中でチームや個人で取り組んだトレーニングがストレングス&コンディショニングとの出会いでした。


そこでストレングス&コンディショニングに魅了され、日本の大学を卒業後はアメリカネブラスカ州の大学で、エクササイズサイエンス専攻としてトレーニングの知識を深めました。最初の2、3年は解剖学や生理学などの基礎を学びながら、学内のアメリカンフットボールやバレーボールなどの部活動をインターンシップとしてサポートする経験を積み、その時の活動が評価され、その後学外にも活動の場を広げていけました。


その中であるクロスフィットジムのクラスに参加したことがクロスフィットとの出会いでした。そこでクロスフィットの魅力にはまり、インターンシップとして活動を始め、大学を卒業後も、そのままパーソナルトレーナーとして米国に留まり、計5年半を過ごしました。


帰国後は、一度国内のクロスフィットジムでトレーナーとして働きましたが、今度はワーキングホリデイを利用し、オーストラリアでクロスフィットコーチ、パーソナルトレーナーとして活動しました。オーストラリアからの帰国は、横浜で新設したクロスフィットジムCrossFit Motomachi Bayに勤務し、現在はヘッドコーチとして活動しています。


クロスフィットコンペティターとして

クロスフィット始めた当初は単にトレーニングを楽しんでいましたが、ジムの仲間に勧められて、大会に出場したところ、初めての大会で3位になることができ、賞金も貰えたことでより一層楽しくなりました。


単にトレーニングを継続することも楽しいですが、やはり取り組んだ成果を評価してもらえることはモチベーションにつながりました。米国はクロスフィットのレベルも非常に高く、帰国後それを実感する程、様々な数値が如実に高くなって現れました。


クロスフィットは、やはりそのトレーニング負荷の高さと激しさ、それを乗り越えた時の達成感、そしてその達成感を仲間で励まし合うコミュニティの一体感が魅力だと思います。


クロスフィットにおけるハイパフォーマンス

ハイパフォーマンスという言葉は、クロスフィットでは競技としてのパフォーマンスとして使うことが多いですが、私自身は競技だけでなく、日常生活でのパフォーマンスを高めることも含めて捉えています。


クロスフィットのコンペティターとしてのハイパフォーマンスとは、苦手な種目がなく、なんでも卒なくこなすことができ、尚且つ強いフィールドを作ることだと考えています。そのような選手になるためには、当然相当なトレーニング量をこなす必要がありますが、24時間トレーニングすることは不可能ですし、プライベートや仕事のバランスもうまく取らなくてはなりません。


- 内堀選手のトレーニング基本週サイクル -


3日トレーニング1日休み、2日トレーニング1日休みの3on1off2on1offを基本とした週サイクルでトレーニングを行っています。


月曜日 高強度トレーニング(高重量リフティング)

火曜日 低強度トレーニング(技術系、コンディショニング中心)

水曜日 高強度トレーニング(高重量リフティング、高強度インターバル)

木曜日 休養

金曜日 高強度トレーニング(状況に応じて)

土曜日 スペシフィックトレーニング(コンペティション形式)

日曜日 休養


そこで限られた時間のトレーニングの質を上げるために、今最も重要視している領域がリカバリーです。トレーニングや生活の環境、遺伝的要素、年齢など変えられない条件を受け入れた上で考慮し、その中でポテンシャルを最大限高めるためにはリカバリーが勝負の分かれ目になると考えています。


具体的には、トレーニング直後からリカバリーは始まっているので、トレーニング直後糖質の摂取を徹底しています。また10~20分程度の軽い有酸素運動と、色々な姿勢ポジションでの深い腹式呼吸を行うことによって、自律神経を副交感神経優位にして、身体がリカバリーモードに入りやすい状態を作ります。あとは基本的なことですが、基本の食事をバランスよく食べることと、十分な睡眠時間(9~10時間)をとるようにしています。



ハイパフォーマンスに必要な知識とコーチ

コンペティターとしてレベルアップするために、トレーニングの知識や情報をアップデートすることも重要です。

現在では情報源としてyoutubeやSNSも活用できますし、著名な団体としてはOPEX Fitnessというクロスフィット含めたフィットネスプログラムを提供する団体があり、今ではOPEX出身のコーチたちが、Training Think TankやINVICTUS Fitnessなど、それぞれオリジナルの情報提供プラットフォームを展開しています。


またコンペティターとしては、選手はトレーニングに集中して、コーチはプログラムやコーチングに集中すべき、と考えています。

そこで自分自身がクロスフィットのコンペティターとしてレベルアップするために、オンラインコーチングを受けています。


クロスフィット中心のトレーニング情報サイトのTraining Think Tankに所属するEvan Peikonコーチはコンペティターでもなくそれほど知名度も高くありませんが、私にとってはとても信頼できるコーチです。


クロスフィットの良いプログラムを作ってくれるコーチは多くいますが、私はコーチに求めているのは、メンターシップです。例えば大会前に怪我をして悩んでいる時に、どれだけ話しを聞いてくれて、メンタル的にもケアしてくれて、アドバイスをしてくれるかという点を重視しています。

今後の目標〜コンペティターとしてコーチとして

クロスフィットコンペティターとしての当面の目標は海外の大きな大会(サンクショナルズ)で、結果を残せている日本人がまだいないので、まずはそこで3位以内を目標に海外で戦いたいです。コーチとしては、クロスフィットはアレンジ次第で、どのスポーツにも欠かせない体の基盤づくりができるトレーニング方法だと思います。


正直、色々な現場で他のコーチの指導やトレーニングを見てきましたが、ウエイトリフティング一つをとってもしっかりと指導できるコーチがほとんどいないのが現状です。そういった現場で、今までの競技者、そしてコーチングの経験を生かして色々なスポーツで活躍しようとしている人のトレーニングに携わっていきたいです。



インタビューを終えて

米国大学でエクササイズサイエンスの基礎を学び、また大学アスリートだけでなくフィットネス、クロスフィット愛好家へのトレーニング指導も経験し、今もなおクロスフィット競技者として更なるハイパフォーマンスを目指す内堀選手。


ストレングス&コンディショニング指導者として理想的なキャリアは今後のトレーニング指導者を目指す方にとって素晴らしい道標になります。その圧倒的な実践と知識を、日本のアスリートのハイパフォーマンス実現に役立てられる環境が整えられることを心から願います。


今後も内堀選手の活躍に注目し、取材を続け、より具体的な情報を発信し続けたいと思います。


HALEO ZONEハイパフォーマンスディレクター 村上貴弘



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