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ハイパフォーマンス・アスリートインタビュー:近内三孝選手(ウェイトリフティング

より重い重量を床から頭上に持ち上げるかを競うウェイトリフティング競技。

オリンピックリフティングとも呼ばれ、シンプルに重りを持ち上げる中に、とてつもない瞬発力と技術が融合された芸術的なスポーツです。


ウェイトリフティングの日本最高峰選手であり、世界の舞台で頂点を目指し活躍している近内三孝選手にウェイトリフティングにおけるハイパフォーマンスについてインタビューしました。

近内 三孝(こんない みつのり)

1996年3月14日福島県生まれ

ジュニア世界選手権2位

世界選手権 69kg級 スナッチ 148kg/クリーン&ジャーク180kg (全日本記録)

世界選手権 67kg級 スナッチ 143kg/クリーン&ジャーク 174kg

日本大学職員


ウェイトリフティングとの出会い

小学校ではソフトボール、中学校ではバスケットボールをやっていました。バスケットボールでは身長で限界を感じ、高校から新しいスポーツに挑戦したいと考えウェイトリフティングを始めました。ウェイトリフティングは体重階級別であり、高校から始める競技者が多いと聞いていたため、トップレベルになれるチャンスがあると感じていました。高校の指導者に1、2年は徹底的に基礎を教わり、結果はメキメキと記録に現れてインターハイで優勝しました。この時の指導者には基礎を教わるだけでなく、大学や実業団でウェイトリフティングを続けたときに、指導者に頼らず、自分でトレーニングに取り組めるような自主性と主体性も育てて頂き、今でも自身でトレーニングに取り組む基礎となっています。日本大学に進学後もすぐにインカレで優勝し、卒業後は自衛隊を経て、現在は母校の日本大学職員としてコーチ兼選手としてウェイトリフティングに取り組んでいます。


シンプルにより重い重量を持ち上げる中で、100%の筋力パワー発揮から、瞬間的に力を抜いた0の状態になる。そこには力強さと、力の緩急、効率的な技術が必要となります。自分の身体と向き合い、己を知り、克服することで、成果や結果は数値で現れるので頑張りがいのあるスポーツです。

現在のトレーニングプログラム

現在は日本大学職員として選手活動に専念しています。月曜日〜土曜日までの週6日間1日2時間のトレーニングを基本としています。土曜日にその週のスナッチ 、クリーン&ジャークの最大重量を扱うトレーニング設定し、平日はスクワットとデットリフトを中心に最大筋力を向上と、スナッチ 、クリーン&ジャークはテクニックのためのハイプル系の種目に取り組みます。平日も追い込む日と、フォームやテクニックに集中する日とメリハリをつけてトレーニングしています。スクワットはパワーポジションを意識して、デットリフトは必ずスナッチ やクリーンのセカンドプルに繋がるフォームで実施しています。


ウェイトリフティングは瞬発力の競技なので、コンディショニング(持久力)系のトレーニングはやっていません。柔軟性に関してもトレーニング前に関節を動かす運動は軽くやりますが、あまり極端な柔軟性は必要ないと感じています。ウェイトリフティングに必要なパワーポジションを感じることを優先しています。リフトしたバーベルを低くキャッチすることより、力強く挙上できる姿勢と筋力を追求したいです。リフティング以外の筋トレはほとんど行いませんが、懸垂、逆立ち、マッスルアップなどの自体重系エクササイズは補強的に行うことがあります。

ハイパフォーマンスのために意識している事
計画的なトレーニング(明確な課題と集中力)

ウェイトリフティングは集中力のスポーツだと思っています。普段のトレーニングからどれだけ一回一回のリフティングに集中できるかが鍵なので、意図と目標を持って計画的に取り組むように心がけています。行き当たりばったりのトレーニングを、なんとなくこなしてしまうと、却って調子を崩してしまい、絶対に成長には繋がりません。常に自分自身で見つけて課した課題や目標を、計画的に取り組みクリアする達成感を大事にして取り組みます。またその時のポイントや課題も、仮に5つ6つあっても、1つの課題に集中します。そのテーマに1日〜1週間単位で徹底的に取り組むわけです。


肩甲骨の意識

今課題の中心として意識していることは、床からの引き出し5cmの身体の安定と固定です。これは股関節での捉えは前提として、上半身の肩甲骨の引き寄せがポイントになります。胸を張り、肩甲骨を引き寄せ、僧帽筋はリラックスさせてセカンドプルに備える感覚です。肩甲骨も上部でなく下部の引き寄せ、肩甲骨が後傾しながら下に閉じる感じですね。またセカンドプル時にも単純なシュラッグ(肩をすくめる)動作でなく、股関節の伸展、体幹の伸展する方向と一致した肩甲骨の引き寄せ動作です。極端な表現をすると、この肩甲骨の引き寄せができて膝を超える事ができれば、何キロでも取れると感じています。


食事とリカバリー

食事に関しては、あえてストイックにならず、好きなものを食べるようにしてストレスかけないようにしています。甘党なのでオフの日にはパンケーキ専門店やカフェ巡りもします(笑)。ただ体調は崩しやすいので、緑黄色野菜は意識的に食べるようにしていて、HALEO VIVOは常に飲むようにしています。減量も大会前2週間で2~3kgの減量なので、通常の食事から揚げ物や、お菓子類をなくす程度で、野菜を最初にたくさん食べて満腹にする方法で順調に仕上がります。


睡眠は12時前に寝て7~8時間睡眠を心がけています。アイマスクすると寝入りが良いです。試合前はHALEO FLOWも睡眠の質を高めるために重宝しています。


トレーニングは最大限集中力を高めて全力で取り組む。そのスイッチのオンが自分の強みなので、その分オンとオフの差のメリハリが大事だと考えています。



取材後記

明確な課題と意図を持って、とてつもなく高い集中力でトレーニング向き合う近内三孝選手。その高い集中力を支えるためのオンとオフのメリハリ、トレーニングに対する主体性と計画性は多くのアスリートの参考になると感じました。HALEOサポート選手でもある近内選手の今後の活躍に注目してゆきます。

また他のスポーツ競技選手とのスピードや瞬発力に対する身体感覚など、近内さん自身も興味もたれていたので、他競技アスリートとの対談も実現できればと思います。

取材および撮影 2020/07/02


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